人は、いつも手に入ったものをなぜか壊そうとします。
それは、一人の人間の課題でもあり、人類の課題でもあります。
「歴史は繰り返す」という言葉から紐解いてみましょう。
ないものを欲しがる
人は、今持っていない何かを手に入れたいと熱望します。
例えば、恋人がいなければ、恋人がほしい。
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独身なら、結婚相手が欲しい。
賃貸なら持ち家が欲しいなど、例えを出せばきりがありません。
これは、人が進歩し成長するためには必要なことなのです。
特に、この望んでいるときの気持ちを思い出してください。
この望みが手に入ったことを想像すればドキドキワクワクし、
望んでいる状態に向けて前向きに日々を過ごせることでしょう。
手に入れた後
人はなぜか、熱望したものでも手に入ると評価が変わってしまいます。
恋人や結婚相手がいれば、それは邪魔に思うこともある。
家があればメンテナンスが大変だと思うこともある。
望んだ転職でも、数か月後には不満にあふれる。
なぜか人は、手に入れたものを大切にせずに、
次の刺激を求めてしまうのです。
私たち一人ひとりは、できれば手に入れたものに感謝し
それを成長させていく方向に、霊的成長をしていかなければなりません。
本当の幸せは、新たに手に入れることよりも、
手に入れているものを大切にすることにあるのです。
だからと言って、何も望んではならないというつもりはありません。
結婚したいという望みがあれば、それは叶えられるように努力すべきです。
僕が言いたいのは、それが手に入ってからどうするかということです。
歴史は繰り返している
残念ながら、一人ひとりが望んだものを大切にできないことの大きな流れとして、
人類も、同じ過ちを繰り返してきました。
平和と戦争を繰り返してきたのです。
平和を手に入れるために戦い、
今度は、より多くを手に入れるために、平和を捨てて戦う。
今あるもので十分であるにも関わらず、
人は戦争ですら肯定し、変化を求めてきたのです。
私たちはもういいかげんに、そのような繰り返しはやめて、
霊的な成長をし、本当の平和を実現しなければなりません。
そのためには、一人ひとりが
今目の前にある様々なことに感謝し、大切にし、育てていくことです。
人はなぜか、手に入った多くのことを、崩壊させる方向に進めてしまいます。
長くなるのでこの話はまたいつか書くことにして、
スピリチュアルやサイキック、精神世界の学びをするのであれば、
本当の霊的成長を促す、今自分の周りにあることに感謝することの大切さをご理解いただけるのではないでしょうか。
これからあまねく平和が広がり続いていくことを祈って。
雅也